
開けて翌朝、これまたいつものようにいの一番に僕が起き出したのが朝の5時半。
前日に続いていいお天気です。
焚き火を熾してコーヒーを淹れて飲んでいるところにN君、Aヤちゃん、続いてAちゃんも起き出します。
朝食後にキャンプを撤収して出艇したのが9時過ぎ。
この頃から雲が張り出してきたのですが、今思えばこれが変化の兆しだったのかも…。
有田川も鮎で有名な川ですが、10月ということもあり、「まあ、たいしたことはないだろう…」と高をくくっていたのですが、これがびっくりするほど大量の鮎釣り師がいるではありませんか。
釣り師の人も9割以上は良い人なのですが、一部にタチが悪くてガラが悪い人がいるのです。
こちらも極力遠慮して遠回りして、楽しく共存することを願うのですが、それでも罵声を浴びせてくる人がいるのです。
そうなると、人一倍い揉め事の嫌いな僕の心は一気に萎えてしまいます。
釣り師さんの前を通るたび(ほとんどずっとですが…)に、「スイマセン。ちょっと通らせてください」、「コンニチワ」、「スイマセン!」、「コンニチワ」、「スイマセン」、「スイマセン」、「コンニチワ」、「スイマセン」、「スイマセン」、「スイマセン」、スイマセン」…。
謝ってばかりの一日でした。
そして、この時期の有田川は初めてだったのですが、鮎釣りのためのヤナがびっくりするほどたくさん仕掛けられていました。
普通は杭と杭の間を通り抜けられるのですが、ここのヤナは杭の間をロープで結んであります。
だからヤナに出会うたびに、カヌーに括り付けてある荷物を全部降ろして陸上を運ばねばなりません。
これにもかなり時間をとられました。
そんな中、あるヤナを越えたときに気づいたのですが、僕が乗っていたN君の艇の下が大きく裂けているではありませんか。
幸い、我々の低は2重になっているので、傷口にタオルを当てて外からベルトで締めるという応急処置を施したのですが、もう一度同じ場所に引っ掛けてしまえば万事休す。
気遣いながらのカヌーで、またまた時間をとられます。
そしてそして、Aちゃんとも「この川、こんなにハードやったかな?」と呆れるほど、簡単に下れません。
大きな岩がゴロゴロしたコースで、それぞれが初心者を前に乗せていることもあり、荷物も多いし、傷ついた艇ということもあって、たびたび岩に張り付きます。
幾つかの場所では二人乗りで下るのが危険ということで、N君とAヤちゃんの二人には岩場を歩いてもらったし、N君は不本意ながら川を泳がされる(流される?)羽目にも。
とにかく時間が掛かって掛かってなかなか前へ進みません。
当初の予定ではJRの紀伊宮原駅まで下る予定でしたが、この調子では明るいうちに着くことは無理。
そこで、途中の金屋口で上がってバスに乗ることにしました。
昼飯も抜いて漕ぎに漕いだのですが、それでも17キロ下って金屋口に着いた時には3時半を回っていました。
川辺で遅すぎる昼食の用意をしている間に、Aちゃんがバスの時間を見に行ってくれたのですが、なんと、最終のバスの出発が4時34分だというのです。
そこから先はバタバタです。
荷物の片付けと食事を同時進行させて、なんとかセーフ。
そんなこんなで漕ぎ疲れた一日でしたが、今日になっても両肘から先の筋肉はだるいのを通り越して痛みを感じます。
久しぶりの筋肉痛です。
それにしても、久々に楽しくないカヌーでした(笑)。
Aちゃんも言ってました。
「今日の記憶があるうちは、もうここの川には来ない」と。
ということは、2~3年でしょうか(笑)。
別れ際にN君は言ってました。
「また連れて行ってください。ただし、他の川に…」と。